広告

オプジーボ問題に日本社会の癌を見た

2017年8月20日

広告

オプジーボと言うのは
「免疫チェックポイント阻害剤」と呼ばれ、
手術、放射線、化学療法に次ぐ新しい治療法とされるもの、とのことです。
なかなか説明を読んでも難しかったのですが、
そもそも、癌は「免疫の働きを阻害する」のですよね。
このオプジーボは、免疫の働きを阻害することを阻害する・・・っていう回りくどい働きをするらしいです。
このことによって免疫が活動できるので、癌と戦える・・・、という仕組みです。

魔法の薬?オプジーボ

もちろんすべてのがん患者に有効というわけではないのですが、
今までに助からなかった患者が助かるようになったり、生存の平均を上げることにはかなり貢献しているようです。
しかもこれは薬ですから、手術のように医者の腕による差が殆ど無いわけで、これは確実に生存率を上げることを意味します。

金食い虫

オプジーボの最大の欠点は間違いなく「お金」です。
平均して1患者に対して年間3500万円もかかってしまうそうです。(いちおう薬価の改定があったので今は下がってるはずですが・・・)

年間に3500万稼げる人はめったにいませんので、お金と命を天秤にかければ「No」ということになります。

そもそもの保険の考え方

大きな問題(この場合は病気)はすべての人に起こるというわけではないので、
全員から少しずつお金を集めておいてそれぞれのリスクに備える、というのが保険の考え方です。
この制度が成り立つのは、集めた金額でその対策が立つ場合だけです。
癌になってしまう人数はドンドン増えていますので、人数 X 金額 という計算をすれば、とても成り立っていないことがすぐにわかります。
じゃあどうするか、なんて話はおいておいて、もはや、破綻するかも・・・というレベルではなく、かんたんな算数で考えても破綻しています。
発明当初は画期的だと思われた保険制度も、結局は重大な欠陥があったというわけです。
国民皆保険制度という素晴らしい制度、なんていうのも手垢です。
あんなものは単なる割引券。結局は貧乏人は医療を受けられないのです。

命よりも「お金様」

日本の現状を見れば、どんどん未婚者が増え、家族が減っていっています。
「家族のために長生きしてネ」
なんていう手垢の付いた台詞がありますが、逆に言えば、死んだところで誰も・・・という命が量産されているともいえます。要は「命を諦める」事が普通になっていくだろうと思うのです。
皮肉にも既に個人レベルで対策が始まっている・・・と思います。
結局破綻したりしない、というのが私の味方です。
たぶん生きたいと思う人にも同調圧力で諦めさせるんでしょう。そういうのは得意そうです。
体を蝕む癌ではなく、日本社会に巣食う癌、です。命よりも「お金様」
そして、強いものは平気で弱いものを踏みつけます。

というわけで、破綻はしないけど先に皆諦める、という絶望社会が待っているだろうと思います。
破綻したほうがマシだったりするのかもしれません。。。

広告