銀行の外貨貯金は辞めておけ(深掘り)
銀行の外貨貯金を検討している方が居たら、今すぐ検討を辞めるべきです。
なぜか?
今回は楽天銀行の
「南アランド優遇金利68%7日間」
について深掘りします。
前提条件
さて、いまの1ランドのレートが7.68と楽天銀行ででておりました。
→今は為替レートを表記しなくなりました。
更にわかりにくくして・・・
信頼を更に落としてどうする・・・。
一応為替レートを計算してみると
- 7日、14日 : 5,000南アランド(44,800円相当額)
- 1ヶ月以上 : 100南アランド(896円相当額)
とありますので
44,800 ÷ 5,000 = 8.96
または
896 ÷ 100 = 8.96
となります。
いま(2017/5/25 11時)のDMMFXのレートが 8.65 くらいです。
随分スプレッド(手数料のこと)の大きいFXという感じです。
為替コスト?
楽天銀行の説明を読んでいると。
よくわからない言葉「為替コスト」という言葉が出てきました。
要は「為替レートを実際のレートよりも高くして手数料としている」のであって、
通常はFXではこれをスプレッドとよんでいるのですが、
「為替コスト」という新語でごまかしてきました 笑
南アフリカランドは30銭ですから、0.3円です。
つまりは楽天証券で買うと、1ランドあたり0.3円高いよ(損するよ)ということです。
8.96 - 0.3 = 8.66
おっと、今の為替レートと大体合いましたね。
つまりどういうこと?
「為替コスト」なるものが、0.3円であるのなら
為替レートが8.66のとき1ランドを
8.96円(+0.3)で買い、8.36円(-0.3)で売るということです。
(為替レートに変動がなかったと仮定して、です)
実際に計算してみましょう。
購入時
1,000,000 ÷ 8.96 = 111,607ランド
売却時
111,607 × 8.36 = 933,034 円
100万円が93万円になってしまいました。。。
1,000,000
-933,034
────
66,966
なんと、66,966円 の損害です。。。
ちょっとまって、金利があるじゃないか!
次に金利の計算です。
そもそもこれが目玉だったはずですので、外せませんね。
さて、68%というのは年利ですので、7日分の金利を計算します。
0.68 x 7 ÷ 365 = 0.013
1.3%なら悪くないように感じます。
購入時
1,000,000 ÷ 8.96 = 111,607ランド
金利をプラス
111,607ランド × 1.013 = 113,058ランド
売却時
113,058ランド × 8.36 = 945,165 円
あれれ。やっぱり損してしまっています。5万くらいマイナス・・・。
1,000,00
-945,165
────
54,835
54,835円の損害です。
絶対に損するってこと?
絶対に損するかというとそうではありません。
為替レートが大きく変動(儲かる方向に)すればこの限りではありません。
8.65だった為替レートが9.15になっていれば利益が出ることになります。
113,058ランド × (9.15 – 0.3 ) = 1,000,563 円
しかしかなり難しいでしょう。
いい頃合いを見計らうこともできず、7日後に勝手に換金されてしまうからです。
7日後の為替レートなど誰が予想できるというのでしょう。
逆に為替レートが下がれば、更にうんと損をすることになります。
どうしてこうなるのか?
答えは簡単です。手数料が高すぎるのです。
30銭と言うと、たったそれだけ?と思ってしまいますよね。
しかしこれ相当高いです。
ちゃんと計算してみましょう。
為替レート8.66円に対して、この30銭を強引に7日分の金利として計算すると
0.3円 ÷ 8.66円 = 3.46%
となります。
手数料は往復ですので2倍します・・・6.92 %・・・!
年利に換算してみましょう。
0.692 x 365 ÷7 = 360 % ・・・!!!
お分かりになりましたでしょうか。
68%という高金利でも儲からない理由は360%という暴利な手数料が隠されているからなんです。
為替をやりたいならFX
そもそもどこのFX業者を使っても、
銀行のような大幅なスプレッドはないです。
何故かと言うと、ユーザーはとても敏感でスプレッドが大きい会社は使わないからです。
なぜ銀行は平気でそういうことをしているかというと・・・
そういうことがわからない客を相手にしているから、ということにつきます。
よくわからない相手を客にしてる・・・という時点でやばい臭いしかしません 笑
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