FXのレバレッジ10倍規制は節税潰しだ!
前の記事の続きです。
10倍規制はトレーダー保護のため?
大義名分は、破産するトレーダーがでない(出にくく)ようにするって言うことになっています。
なぜ破産しにくくなるんでしょうか?
単純に取引できる量が少なくなるから、です。
証拠金が少なく済んでしまうと、1万、2万、3万・・・とどんどん取引できてしまいます。
たくさんポジションを持つということはそれだけマイナスも累積するでしょ?
だから、あまり取引できないようにすればいいんでは?、という考え方です。
でも、まあ、いつものことですけど、そんなのはお役人の薄っぺらい正義、中途半端な正義だと思うのですよね。
25倍→10倍規制で損する人たち
一番の問題は、「変更」、だということです。
本当にトレーダー保護を考えるのなら、スタート時から規制しなければ意味がありません。
規制前は400倍!?とかいう業者があったんですよ。
1ドル107円で400倍だと・・・
1,070,000 ÷ 400 = 2,675 円
です。これが一気に25倍に規制されました。
1,070,000 ÷ 25 = 42,800 円
例えば、ちょっと多めに10000円の証拠金で1万ドル買いで取引していたとします。
残念ながら50銭下がってしまったとします・・・。マイナス5000円です。
ところが、スワップ(金利)が付きますのでこのまま持っていれば損にならない可能性があります。
でも損失がどんどん膨らむかもしれません。
が・・・!ここで証拠金が安いことが効きます。マイナス5000円になってしまった時点で売りを入れます。
これで、何処まで言ってもプラスマイナス0。両建てと言う方法です。
ちょっと苦しい方法ではありますが、先物取引でよく使われる方法です。
こういう方法なら、2万円でも十分安全に取引できます。
ところが・・・!
突然25倍規制になると、2万ドル分の証拠金が一気に85,600円も必要になってしまいます。
証拠金が足りませんよね。
どうなるかというと強制決済されて5000円の損失が確定します。
これが保護?!?!
私は中途半端な正義だと思いますけどね。
一番の目的は節税潰し
ちょっと触れましたけど、両建て、と言う手法を使うためには証拠金が少ないほうがやりやすいです。
で、実はこの両建てを上手に使うと節税ができるのです。
税金は基本年ごとですので、12/31を目安に、確定された利益がなるべく0に近くなるようにすればよいのです。
両建てすると、買い・売りのどちらかのポジションが必ずマイナスになります。
もし、利益が100万円でていたら、両建てしてプラマイ100万円の状態を作ります。
で、マイナスの100万円だけを一瞬決済して再注文します。
税金は決済したもののみにかかりますので、
100万 - 100万 = 0
でその年の税金を0にすることができるのです。
もうわかりましたかね・・・?!
この技を使うためには、なるべく多くのポジションを持たねばなりません。
例えば10万ドルx2=20万ドル、とかです。
1ヶ月くらいの間に2~4円くらいなら動きますから、
4円とすると、40万円分の節税効果があります。
この方法の素晴らしいところは、マイナスになってしまった場合も、プラスの利益を作り出すことで
損失を無限に繰り越すことができる点です。
レバレッジが下がると、この両建て節税が封じられてしまうことになります。
いっぱい儲かっている人はそれでもやりやすいとおもいます。
やりにくくなってしまうのは、負債を繰り越したい場合です。
主に、証拠金が上がると、両建てに影響が大きいわけです。
つまりは、節税が厳しくなる、んですよね。
というわけで、
レバレッジ規制の強化=節税潰し
と言う形になっているのです。
表面上は消費者保護といいながら、単なる節税潰しである、と見ています。
税金で食っている官僚が国民のためになることなんてするわけ無いです。騙されてはいけません!
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