自分の勤務している会社の株をもつとインサイダーになるのか?
株は買ったことがない山本です。
でも
「自分の務めてる会社の株持ってるのってインサイダーになるのかなあ?」
と聞かれて、興味を持ったので調べてみました。
インサイダーになる条件とは
インサイダー取引が成立するためには下記4条件が全てそろう必要があるとのことです。
- 会社関係者等であること
- 公表前に重要事実を知った状態である
- 重要事実が公表される前である
- 株の売買を行う
1.と4.は簡単に合致してしまいそうですね。
問題は2.や3.です。
平社員だし、パートだし、大丈夫?
平社員だったり、パートだったりすれば大丈夫なのでしょうか?
どうもそうとは言い切れないようです。
会社に籍をおいている以上、重要事実に触れる機会はないとは言い切れないからです。
なので、決算発表の一定期間前など内規で社員の売買を禁止している会社もあるそうです。
また、役員や一定の幹部職員には規制があるけれども一般社員には特段の規制がない、と言うこともあるようです。
しかしながら、このようにちゃんと内規を作っている会社は多くないようです。
なので、困った言い方になりますが「はっきりとよくわからない」というのが本当のところになってしまいそうです。
パート・アルバイトだったとしても未公表の事実を知って売買すれば、
インサイダーの可能性がある、という手垢の付いた言い方になります。
インサイダー取引の対象になるのは会社関係者と情報受領者です。
会社関係者から話を聞いただけで情報受領者となってしまいます。
会社関係者とは、
- その会社や親会社の役員・社員
- 大株主や顧問弁護士
- 公認会計士
- 証券会社の社員
- 重要事実について契約関係のある取引先の社員
- 監督官庁の公務員
になります。結構広いですね。
さらに「情報受領者」というと随分範囲が広がってしまいますね 汗
実は、その家族、も「情報受領者」になってしまいます。
何に気をつければいい?
本当は「疑わしきは罰せず」なのですが、
残念ながら日本は「疑わしきは罰する」という面があります。
なので、疑われないようにするのが絶対条件です。
そもそも、インサイダーで儲けるには頻繁な売買が必要です。そういうことをしなければ良さそうです。
逆に言えば長期保有していればその疑惑は薄まるということです。
長期とはどのくらい?という疑問は残りますが
- 最低6カ月保有
- 決算発表前の売買は控える
というような感じで良いのでは?
何千万円、何億円も保有している場合はちょっとわからないですけど、
優待をもらえる程度の100株200株程度ではほとんど問題ない気もします。
というわけでさらっと調べただけですが、
ぜんぜん大丈夫なんじゃないの?と思っていましたが、意外に神経質な話題でした。
自社株をお持ちの方は、十分に気をつける必要があるようですね。
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