続)認知症の親には旅をさせろ?!~旅行編(その2)
前回の続きです。
なんとなく、内容的に認知症関係ない気もしてきています^^;
認知症というか、、、お年寄り問題?!
また美空ひばりのイベント
2019/10/12に再びイベントが有りました。
後述しますが、ネットで検索しても一切出てこない閉じたコミュニティ・・・。
一体どこからこう言う情報を得るのか・・・?ファンというのは恐ろしいですね。
準備
母の認知症はそれほど進んではいないと思うのですが、
単に加齢による判断ミスも多くなっているので、
認知症だから危ない、と言うレベルを軽く超えてくることがあります。
今回は前回の反省を踏まえて
- モバイルバッテリー
- サブのスマホ
をもたせました。
モバイルバッテリーはiPhone6sなら4回ほどフル充電できるもの。
サブのスマホは以前使っていたiPhone5Cに0Simを挿したものです。
これなら流石に電池切れ・連絡手段切れは無いでしょう!
でもスマホを落として壊れるかもしれません。モバイルバッテリーが壊れるかも・・
(普通は壊れないが・・)
それで、サブのスマホです。とにかく連絡ができないと大変なので、ここに細心の注意をしました。
駅まで見送り
母は駅で友人と会うことになっています。
そこから一緒に新幹線に乗っていってもらうのです。
しかしここで大きなミスをしてしまいました。
前回は、駅の前でおろした後友人と会えたら電話する、と言う手はずでした。
しかし、前回あまりもあっさりと会えていたので、ここを横着してしまいます。
今回は駅の中に入っていったのを見た後、さっさと帰ってしまいました。
台風が近づいていたこともあって、早くワンコを公園で歩かせたかったこともあります。
友人と落ち合えず・・・
なんとか雨が降り出す前に公園につき散歩ができました。
車に戻った瞬間に雨が降り出し、やれやれ・・、と思っていると電話がなりました。
ああ、ちゃんと会えたという報告電話かな、とのんきにでたら・・・
「〇〇さんと会えなかった・・・」
とのことでした。マジか・・・。
そのまま、一人で新幹線に飛び乗ったというのです。
認知症(軽いとはいえ)のおばあさんが一人で新幹線に飛び乗った?!
冷や汗が出てきました。
全く連絡が取れない!!
母には携帯を2台も持たせましたが、その友人は老人にありがちな
「不携帯主義」
なのです^^;
(主義というか、わからないままなのかもしれない。。お子さんがいないので)
つまりこの老人同士は
「もしうまく会えなかったら?」
のシュミレーションを全くしていないのです。恐れ入りました。
仕方ないので、その友人の自宅に電話をかけてみましたが、もちろん全くの無意味です。
おそらくは新幹線のホームで待っているのですから・・。
実は、もし逸れてしまった時用に
その友人に渡す手紙に以下を書いて持たせたのです。
- 母の電話番号
- 私の電話番号
- 自宅
ところが、そもそも会えないのなら、渡せるわけがありませんね^^;;;
母とは連絡が取れる・・・が・・・
母はまだなんとか電話に出たり、掛けたり(私か姉かですが)する事はできるのが救いです。
結局東京についた後も、そこでばったり会える、と言う奇跡も起きずに一人で途方に暮れていると電話をもらいました。
「このまま帰ろうか・・・」
という母でしたが、母の残り時間を考えるとこうやって遊びに行く回数も後何度か・・・などと考えてしまい、なんとかならないかと知恵を絞りました。
「会場まで行けば、そこに来ているかもよ?」
と言ってみましたが、知らない、と。
すべて友達しかわからない、と。マジか。
そこで一度電話を切り、インターネットで検索してみます。
「美空ひばり イベント」・・・しかしそれらしい情報はありません。
そこで、ファンクラブに電話。受付の人に聞いてみるも
「そのようなイベントが有るかどうかわからない」
とのこと・・・ほんとに今日美空ひばりのイベントが有るのかどうかも怪しくなってきました 汗
その時、後援会に掛けたらもう少しわかるかも、とのことでそちらにも掛けましたが、結局繋がりませんでした。
ちなみに、何かの役に立つかもしれないのでメモしておきます。
- 美空ひばりファンクラブ : 03-5722-7735
- 美空ひばり後援会 : 03-3263-4933
せっかくの東京
ほぼ手はなくなりました。
そこで、母に電話をかけ、
「その会場がわからないならどうしようもないね。
でもせっかく東京だから、どこかいきたいところとか無いの?少しブラブラして帰ってきたら?」
などと言ってみますが、
「一人でそんなことしてもつまらない」
とつれないへんじ。
会場は思い出せないのか?と聞くと
「東京ドームの方」
という曖昧な返事。。。
いや、東京ドームでやるならまだしも、東京ドームの方・・・、って無理だと思うよ。一応いってみるのは止めないけど・・・とりあえず、もう少し〇〇さんの家に電話かけたり、電話を待ったりして見るから休憩して待ってて・・・。
とまあ、こんな事を言いまして、切りました。
で、ここから数時間一切電話が繋がらなくなります。
どんどん移動する・・・母!
iPhoneには「友だちを探す」と言う機能があります。
そうです。母と連絡は繋がりませんが、GPSでどこにいるかはわかるのです。
どんどん移動していきます。どうやら電車に乗ったようで・・・。
行き先は後楽園駅・・・あ、東京ドームが見えます。行ったんだ・・・。すげーな・・・。
そして、更に移動し、「文京区役所」でストップ。30分以上動きません。
もしかしたら文京区役所のインフォメーションでなにか聞いているのかも??
美空ひばりのイベントがあるかどうか??ファンクラブですらわからなかったことが文京区役所にわかるのか??
一度電話をかけてみますがでません。
姉に相談すると、「その文京区役所にかけてみたら」と。
「うーん・・・ちょっと様子見るよ・・・」と返事をして待ってみることにしました。
もしそこで数時間動かないようであれば、そこがイベント会場なのかもしれない。
だとしたら邪魔することにならないか?でも心配だし・・・
(だから電話にはでてほしいんだよね)
電話が・・・つながった!
そのあと、定期的に「友だちを探す」で状態を監視していたら、動きがありました。
実に1時間30分ほど後です。動いた!ってことはやっぱりここがイベント場所?
で、電話をかけてみると・・・出た・・・!!!
そしてそこには友達も・・・!
結局後で聞くと、会場で会えたということでした。
ということは一人でそこまで・・・?!
母は認知症ですが、まだまだこんな事ができることがわかりました。
いやはやあっぱれでした^^;
まとめ
認知症でもやっぱり旅行させたいということで
前回の失敗を踏まえて準備したつもりが、ミスの連続でした。
- 本人との連絡手段の確保には成功
- 付添の方と連絡手段を確保すべき
友人とちゃんと会えるまで付きそうか、
もう少し言えばその友人の家まで行って一緒に駅まで送る、と言う方法もありました。
そして、お願いします、と連絡はしたものの
何かあったときにどうするのか?というシュミレーションがゼロでした。
私達はすでに携帯があることを当然と思ってしまっているのですが、
意外と不携帯の人っているのですよね・・・
ここは携帯を持っていないことを重大に考え、
何かあったら10分おきに電話をもらうように事前に電話番号を渡しておくべきでした。
その番号も、会ったときに渡してもらえばいいやと簡単に考えていましたが、
まさか会えないとは!
- 常に想定外のことが起こる
ということだし、
- 問題は考えて考えて考え尽くした外側にある
後もう一つ
- 認知症でも意外といろんな事ができる!
っていうことですね。
私も今回は色々勉強になりましたよ。。。あー疲れた。
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