コメが高くなった理由
コメを自分で買う人はわかっていると思いますが、ここの2年間コメが値上がりしていますね。
2014年、2015年頃は割とどんどん値下がる感じでした。
なぜ今米の値段が上がっているのでしょうか?
ここのところのコメの価格
以前はamazonや楽天でウォッチしていると
単一原料米でも5kg1000円程度、10kg2000円程度で買うことができました。
ところが2016年度から急上昇を初めて、
今や複数原料米のクズ米が混ざったもので、5kg1500円、10kg3000円程度となっています。
単一原料米であれば5kgで2000円程度、10kgでは3700円程度、となっています。
では店頭ではどうでしょうか。
これは地域差があるでしょうが、私の住んでいる静岡市では
10キロ平均で3500円程度です。
安いものを探せば税抜き2980円くらいの(大抵あきたこまち、きらら)ものが見つかります。
ネットよりも若干安く買えるのはいい傾向だと思いますが、
それでもなかなか3000円ポッキリでコメ10キロが買えなくなっている現状は同じです。
近所のスーパーの特売。
これでもかなり安いです。消費税込みでは3000円を僅かに超えてしまう。
コメの値上がりの原因は「減反政策」
減反政策自体はすでに終了していますし、表向きには自由に製造していいことになっています。
でも実質上減反政策は続いています。
実は米農家に「人用米を飼料用米に転換したら補助金あげちゃうよん」というお触れを出しているのです。
飼料用のほうがお金を多くもらえるのなら人用米を減らして飼料用を作るでしょう。これは実質上の減反政策といえます。
なぜ減反するかといえば、需要に対する供給を減らし値段の高騰を狙っているということらしいです。
値段を高騰させ農家を守る、というわけです。
ところが一般家庭にとっては、補助金という税負担をしながら、その米を買うときもまた高く買わされるという2重負担状態になっています。
海外なら暴動が起きそうですね。
ところがそんなにうまく行かない
例えば、アベノミクスは「物価を無理やりあげちゃえばみんな諦めて買うんじゃね?」という目測からスタートしています。
そこには値上げによって需要が下がってしまうという視点が欠けています。
現に米の需要はどんどん下がっているのです。
需要が下がっているところに値上げして利益が上がるかどうか疑問です。むしろ需要減に追い打ちをかけることにもつながるわけです。
さらに日本の米の質がいかに高いとは言え、海外と比べたときには高すぎます。
それに農業は天候に左右されますので、いつまた不作になって全然足りなくなるかわかりません。
ここのところ豊作ではあるのですが、かなり減ったりしたら、今度こそ良質な外米が大量に入ってくる可能性があります。結局は農家は守られないでしょう。
なんとなく危ない綱渡りをしているような気がします。
補足
補足記事を書きました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません